いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「人類は衰退しました7」田中ロミオ(ガガガ文庫)

人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)
人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。ですが最近は、クレーム受付担当の様相を呈しておりまして……。「クスノキの里に学校を!」歴史を逆再生するスローガンによってわたしに回ってきた教師役。三人の問題児は、エスカレートする保護者の要求のもとにやりたい放題! 助っ人教師の皆さんの顔面にもパイの嵐で、ついにわたしも暴走!? クスノキの里、潰滅……!!??

毎度おなじみ二話構成。



くるくる毛先がない。それだけでテンションダダ下がりです(´・ω・`)ショボーン
……過ぎたことを言ってもしょうがないので中身の話をしよう(未練たらたら)


まず前半は、読み始めて早々に驚かされる。
ネタがあまりにもタイムリー過ぎる! 出版のタイミングが神掛かってる。原稿上げたのいつ? 出版日はどのくらい前から決まってたっけ? ……ロミオ先生と小学館怖いw
で、内容は一言「胸糞悪っ!」
ダークさが売りの作品でも、ここまで真っ黒だと楽しめる要素がほとんどない。オチもわたし&妖精さんらしくはあるけどスッキリはしない。親子共々明確にギャフンと言わせてほしかった。
後半はタイプの全然違う話で面白かった。
わたしが暴走した時のわくわく感は異常w 普段はやる気なしなのに、妖精さんと一緒に悪巧みしてる時の生き生きした様子といったら羽でも生えているよう。基本属性が小悪魔もしくはいたずらっ子だよね。
社会風刺なダークなネタもちょくちょく挟みつつ、どんなオチを付けてくれるのかな?と楽しみに読み進めていったら……!!? その発想はなかったわ。道理でやる気がありすぎた訳だ。
久しぶりでもダークで(一部ダークすぎたところもあるが)面白かった。次は二年後くらい?(苦笑