いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オレと彼女の絶対領域5」鷹山誠一(HJ文庫)

オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス)5 (HJ文庫)
オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス)5 (HJ文庫 た 5-1-5)

明日香先輩の予知夢再発が落ち着いたのも束の間、今度は突然落ちてきた幽霊少女(?)に取り憑かれてしまったオレ。「現世」での名を尼塚空という彼女は、売れっ子BL作家で、オレは理想のキャラに瓜ふたつらしい!? サヤ姉や聡里からも警戒されるし、身の危険を感じたオレは彼女を引き離すべく、その<超能力>の原因を探そうとするが……!?


まだ増えんのかよ! 
表紙が見たことない娘なんで読む前から分かっていたが、恒例行事にもほどがある。どんだけ増やすねんw
で、その新キャラ・空は……腐ってました。このシリーズでは初めてのオタキャラの時点で浮いていたのに、その類い稀なハイテンションがうざいことうざいこと(半分くらい誉め言葉)。間違いなくこれまでにない濃さ。
但し、話のメインはサヤ姉。
彼女が抱える問題を、聡里に怒られ空に気付かされ明日香に良いところを持ってかれた主人公は成長した……ようなしないようなw なにはともあれ明日香の言葉が感動的だったのは間違いない。
……んだけどね。空は本当にこの結末の為だけに出てきたの? 今後の話に関わってくるならいいけど、これだけの為だったら不憫過ぎる。明らかな捨てゴマじゃないか。そもそも今回の問題はクライマックスの話に絡めて一度窮地に陥った方が話としては盛り上がったと思うんだが。
クライマックスに向けて結束を固める為の話だったんだろうけど、ヒロインズの主人公への信頼度を考えると今更感満載だし、2回続けて同じキャラで同じ引きだったこともあって、話が間延びしただけとしか思えない。この巻は本当に必要だった?