廃止処分をまぬがれた、悪の組織の戦闘員たち。いまは亡きジャバウォックの悔しさに想いを馳せながら、21号や22号は、次こそは英雄たちを倒そうと苦闘していた。しかし、思うように事態は好転しない。
そんな彼らを助けるべく、アルスマグナの幹部パラケルススが新たな怪人を生み出す。その名は──。
悪の組織の下っ端戦闘員、21号の熱血アクションストーリー!
下っ端戦闘員が正義のヒーローに勝とうとする下剋上熱血アクション第2弾。
おい、こんなところで「つづく」のかよ! 殺生な。
最後は残りページの少なさに気付かなかったくらい思いっきり入り込んでいた。そのくらい面白かった。
一度一泡食わせるだけでもあれだけ苦労したのに、いったいどこまで追い詰めるんだ。悪の組織の内部抗争で戦闘員たちの立場はまた危うくなり、一度策を練ったことでヒーロー達には警戒されるわ、さらに頼みの怪人が失敗作!? と、マイナス要素がてんこ盛り。
この逆境をニーイチたちがどう乗り越えるのか、「つづく」のでそこまで行ってくれないが、ニーイチの様子の変化でワクワク感が強まっていく感じがいい。
また、予想以上面白かったのが日常パート。
姫宮本格参戦?でまさかのラブコメ化。ヤキモチで急に表情が豊かになるジジさん可愛すぎるだろ。それに姫宮や他のメンバー視点から見える正義の味方側の事情と葛藤もあって、戦闘員たちだけでなく各陣営の色々な人の思惑と想いが重なり合っていくドラマ性の高さで、「戦い」への思い入れが強くなる。
冒頭のとおりとんでもないところで切られているので、続きが早く読みたい。3巻はこんなに待たされることはないですよ、ね?