いつも月夜に本と酒

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「それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ」土屋つかさ(角川スニーカー文庫)

それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ (角川スニーカー文庫)
それがるうるの支配魔術  Game5:キングメーカー・トラップ (角川スニーカー文庫)

二学期が始まったばかりの欧文研のもとを、OGの月城舞花が訪れる。るうるの兄・繋と同級生であり、欧文研の創立メンバーでもある舞花の昔話に喜ぶるうるたち。しかし、話の中の違和感に気づいたタマキは部室に仕掛けられた魔術を見破り、隠されていた数列を発見する。それは繋がるうるへ宛てたメッセージだった! 数列はとあるテーマパークを示しており、欧文研メンバーと舞花はそこに向かうのだが!? シリーズ驚愕の展開へ!


うおぅ、マジか。
冒頭からタマキがフラグを立てまくっていたから、ある程度までは予測していのに、これは完全にその上をいかれた。やられた。


正直なところ第四章まではこのシリーズの中で一番面白くなかった
るうる兄のメッセージが出てきたと思ったらこじつけが酷い暗号解読に興醒めし、ここまでの4巻でさんざん裏の顔を見せてきたOG・月城の明るい振る舞いに戸惑い&疑心。
そんなモヤモヤの濃い中テーマパークに行くものだから、折角5人で来たのに楽しめる要素が御剣のお化け屋敷くらいという残念仕様。とある人の登場もサプライズではあったけど、今更感が漂う。
と、少々残念な気持ちを持ちつつ読み進めたら。想像以上第五章がすべてを持っていった。
惜しげもなく出てくる10年前の事件の真相に、タマキの正体にと、驚愕の事実ラッシュに度肝を抜かれる。
これは次を早く出してくれないと精神衛生上大変よろしくない。続き早う。