いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぶたぶた図書館」矢崎存美(光文社文庫)

ぶたぶた図書館 (光文社文庫)
ぶたぶた図書館 (光文社文庫)

本好きの中学生・雪音と市立図書館の司書・寿美子は、「ぬいぐるみおとまり会」実現に奔走していた。子供たちのぬいぐるみを預かり、夜の図書館での彼らの様子を撮影して贈る夢のある企画だ。絵本を読んだり、本の整理をして働くぬいぐるみたち。ポスター作りに悩む二人の前に、図書館業界では伝説的存在(?)の山崎ぶたぶたが現れて……。心温まる傑作ファンタジー


いまや毎年12月の恒例行事なぶたぶたさん。
毎度おなじみのしみじみでほっこりな短編集で気分を落ちつく。今月の電撃が正統派のバトルものばかりなので、間に挟んでクールダウンのつもりで読んだら、その役割を十二分に果たしてくれました。
というわけで、内容や雰囲気には何の文句もないんだけど、これだけは言いたい。
図書館との関わりが微妙。
いつものように臨時で働いていてたり何かの理由で図書館に通っているわけではなく、関わるのもイベント事で別に図書館である必要はないものなので、図書館は「新しくてきれいな図書館」以上の情報がない。
ちゃんと帯通りにぶたぶたさんの愛読書は出てきたのは良かったんだけど(『トマシーナ』が気になった)、タイトルからがっつり図書館や本が出てくるもんだと思っていたので本バカとしては物足りない。
……結局半分が文句になってしまった。いかんいかん。


読書メーターに登録した時に『ぶたぶたカフェ』を読み逃していることが判明。買ってこな。