いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぶたぶたカフェ」矢崎存美(光文社文庫)

ぶたぶたカフェ (光文社文庫)
ぶたぶたカフェ (光文社文庫)

カフェ“こむぎ”は、早朝オープンの人気店だ。ぬいぐるみ店長・山崎ぶたぶたが作る、とびきりおいしい朝食! ふんわりパンケーキに熱々フレンチトースト、自家製ソーセージにたっぷり野菜のスープ……。不眠症が続き、会社を辞めた泰隆は、夜はバーに変身するこの店で働き始めた。ぶたぶたとの不思議な交流が、彼の疲れた心を癒してゆく――。傑作ファンタジー


今回の主人公は久々にがっつり感情移入できた。
自分は彼ほど優秀じゃないけど、抱えてきた悩みも今抱えている悩みもよくわかる。
そんな彼がぶたぶたさんと会話して、人となりを見て少しずつ前向きな姿勢になっていく様子に答えが見つかったわけでないのに何故かホッとする。癒される。
もう一つ忘れちゃいけない大事な要素はぶたぶたさんの朝食のみのカフェ。
ぶたぶたさんが食べ物屋をやると毎度のことなのだけど、どれもこれも美味しそうで困る。基本的に夜しか本を読まないから、そんな時間に胃袋刺激しないでいただきたいw
バスケットもパンケーキももちろん美味しそうだったけど、それよりちらっと出てきた自家製ソーセージが気になってしょうがない。ぶたぶたさんが肉を詰めているところを想像すると……シュールだw 5cmのホットケーキはバターのみならありかな。メイプルシロップは結構です。
主人公には共感できて、いつも以上の食べ物三昧。ここ数年のぶたぶたさんシリーズの中では一番のヒット。