いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「装甲少女はお好きですか? そうです!フォルムとか最高です!」有賀一善(GA文庫)

装甲少女はお好きですか? そうです! フォルムとか最高です! (GA文庫)
装甲少女はお好きですか? そうです!  フォルムとか最高です! (GA文庫)

落ち着け、落ち着くんだ俺。
……今、俺こと子守山タツルの目の前には装甲姿の謎の美少女がいる。よく見たら『装甲少女ルナルナ』のヒロインにそっくりだ。よし、とりあえず触ってみよう――ってあれ?
「ふえええええ、死ねえええええ!」
今度は裸になっちゃった!? 少女の名はスピカ。なんと彼女は宇宙人のお姫様で、《完成体》の使命として地球に許婚を探しにきたという。
でもって、なぜにその候補が俺!?
さらにスピカを連れ戻すべく、最年少《三天元》ユマも動き出す!!
「…………姫と《原初体》を壊す」
第5回【GA文庫大賞受賞作】登場!! 皆様、装甲少女はお好きですか?


地球外生命体の美少女が地球人の主人公に愛を学ぶ、よくあるタイプのボーイミーツガール。
ありきたりなドタバタラブコメディだけど出来はそんなに悪くないし、そこそこ楽しめるかな。……と思ってた時期もあったんだけどねえ。まあ序盤だけだが。
初めから過剰気味だった下ネタがページが進むごとにエスカレート。それに反比例してテンションがダダ下がり。
いや下ネタは嫌いじゃないけどね、質がまともなら。くどいのも良くないがそれ以上に中身が幼稚過ぎる。直接的な単語を連発して喜ぶのは小学生までにしてください。おかげでかなり肌色成分多いのにエロさ皆無。
クライマックスも黒幕が初めからバレバレなのはしょうがないとしても、本性を現したら小物臭しかしなくて全く盛り上がらないという残念さ。土壇場でキャラ増やしてお茶を濁すくらいなら悪役を悪役らしく書いた方がいいと思うんだが。
正しく奨励賞だったかな、悪い意味で。