いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)
ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)

「咲け、青薔薇」
《公理教会》の象徴である白亜の塔《セントラル・カセドラル》、最高司祭《アドミニストレータ》の待つ最上階を目指すキリトとユージオ。
ついに二人は、《金木犀》の整合騎士アリスと再び対面する。しかし、キリトとアリスの《武装完全支配術》が暴走してキリトと離ればなれになったユージオは、相棒の存命を信じ、単身塔を上り続ける。そんな彼の前に現れたのは、最古にして最強の整合騎士、ベルクーリ・シンセシス・ワン。
子供の頃から憧れていた伝説の武人を前に、ユージオは青薔薇の剣を抜く。
その決闘の結末は、一人の剣士の誕生により幕を閉じる。
キリト不在の中、ユージオは整合騎士の鎧に身を包み、瞳に冷たい光を浮かべ――。


アリシゼーション編もとうとう5冊目。終わりが見えてきた……のか?(次でラスボスと戦うとは言ってるけど、終わるとは言ってないんだよなあ)
まあ、先のことは置いといて今回の話は、
ユージオには悪いんだが、やっぱりキリトは女の子と一緒にいる方がしっくりくる。振る舞いも会話もアリシゼーション編では一番キリトらしくて面白かった。洗脳状態のアリスをデレさせるこの能力。ある意味システムを超越している。流石はキリト大先生。
さて、件のアリス30さん。これが見事なツンデレでして。
態度が軟化していく過程や、根がしっかり者なのでキリトとの会話がお母さんといたずら小僧みたいになってること、後半の口とは裏腹に信頼している共闘など、ニヤニヤポイント多し。
一方、キリトと離れ離れになってしまったユージオは、、、あらすじと口絵がネタバレ過ぎたよね(^^; 騎士長との一戦はそれなりに燃えたが、その後の展開がバレバレなので何の驚きもないのが残念。
それでも次が初めから盛り上がるのは間違いないので、その準備だったと思えばそう気にならない。
そんなわけで戦いに次ぐ戦いにになるであろう次巻に期待。久々でほんのちょっと登場したアスナが直面する現実の事件とのリンクも気になる。