いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「安達としまむら2」入間人間(電撃文庫)

安達としまむら (2) (電撃文庫)
安達としまむら (2) (電撃文庫)

今まで興味なんかなかった。ないフリをしていた。だれにも、なにもほしがらなかった。だけど今年は違う。私が初めて願うクリスマスプレゼントは、しまむらとのクリスマスだった。
今までなんとなく毎年過ごしていた。強い関心があるわけでもなかった。だけど今年は違う。少し気を遣って、安達へのクリスマスプレゼントを選ばないといけない気がしていた。
変わらぬ日々を過ごしてきた女子高生の安達としまむら。そんなふたりの関係が少しだけ動き出す。


ほんのり百合から、思いっきり百合にモードチェンジしてるじゃないか!
恋する乙女モードで終始テンパっている安達と、その言動を訝しみながらもまあいっかの精神で結局マイペースなしまむら
恋愛初心者かつ引っ込み思案の安達の行動のもどかしさと言ったらない。それにしまむらとの温度差が拍車をかける。この甘酸っぱさとむずむずする感じは完全に恋愛小説。
そこに女の子同士という華やかさとほんのちょっとの背徳感という百合の醍醐味も加わって、絶妙なハーモニー。いやー素晴らしい。
それに予想外のところからもう一組。日野と永藤。
ほとんどいつも一緒にいて、ベタベタくっ付いてるわけではないけど特別なスキンシップがある。過度に近付き過ぎると逃げ腰になりそうな安達の性格からして、安達の思い描く理想形はこの二人の立ち位置なんじゃないかな。
かなりの牛歩ながら(主に安達の空回りのせいで)、ちょっとだけ心の距離が縮まった二人。この先も読みたいので、三巻の願いします!