いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「百錬の覇王と聖約の戦乙女4」鷹山誠一(ファミ通文庫)

百錬の覇王と聖約の戦乙女4 (HJ文庫)
百錬の覇王と聖約の戦乙女4 (HJ文庫)

《狼》の将来のため様々な改革に取り組みながら、いよいよ美月のいる現代へ帰るための方法を模索し始める勇斗。慰安に訪れた温泉地でヨルゲンが仕掛けた「引き止め美人局作戦」に内心焦りつつも、その決意は固い。だがそんな中、遊牧氏族《豹》が妹国の《角》に侵攻。《豹》を率いるのは、一年前に《狼》を去った義兄・ロプトだった!! 勇斗は迷いながらも兵を挙げるが!?


今回はかなり微妙。
休息で温泉+過去編で出てきた義兄ロプトと対決の前哨戦という事で、この巻自体が盛り上がらないのは問題ないのがだが……。
そのロプトが小物過ぎて笑えない。
思った通りに行かないとすぐキレる。都合の悪いことは勝手に脳内変換。ただの癇癪を起こした子供じゃないか。台詞からも小物臭しかしないし。好敵手に勝って一つの山を超えて成長する主人公という構図になるはずが、これでは勝っても後味の悪さしか残らないんじゃないかと今から心配。
それと、、、引用多すぎぃ!
勇斗はスマホで得られる知識に頼りすぎというのを暗に表現したかったのだろうか。非常にテンポが悪いのと、借り物の言葉ばかりで語られているような気がして、あまりいい気はしなかった。
温泉もなあ……もう少し本人が楽しんでくれないとなあ……。
次は、ロプト戦で盛り上がるのはちょっと期待できないので、色々なものに板挟みの状態になった勇斗がどういう決断を下すかが見所かな。




P181とP253の挿絵のど真ん中に「イラスト●入ります」の文字が残っている大チョンボ(ノ∀`)
公式HPにエラー本として情報が上がっていたので(http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/news/news140501.html)全部がこうなっているわけではないのかな? 
面白いからこのままとって置きますけどねw