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ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン15 アリシゼーション・インベーディング」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)
ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)

「キリト、教えて……。私は……どうすればいいの?」
最高司祭アドミニストレータを倒した代償、それはユージオの死、そしてキリトの精神喪失だった。
激闘から半年後。
アリスは、意志の無い虚ろな表情で車椅子に乗るキリトと≪ルーリッドの村≫に身を寄せていた。
整合騎士としての役目≪人界の守護≫をベルクーリに託したアリスは、心を失ってしまったキリトと静かに暮らすことを選んだのだ。そして、≪アンダーワールド≫には、賢者カーディナルの預言した≪最終負荷実験≫が刻一刻と近づきつつあった……。
≪ダークテリトリー≫からの邪悪な息吹が≪人界≫に流れ込み始める。ついに、恐るべき闇の軍勢が動き出そうとしていた。

まだまだ続くよアリシゼーション編……ってキリトさん!? まさか本当の廃j(ry
精神喪失により、そこに居るのに一時退場という器用なことをするキリトに変わって主役はアリス。
途中まで何気なく読んでいたけど、よく考えたら彼女AIだ。そうしてみるとアリスが自分で考え、悩み、行動している姿、それだけで感動的なことなのかも。
それも、ロニエたちの再登場シーンなどの普通に感動出来るシーンでは頭から飛んで普通に人のキャラクターとして読んでいた
と、《アンダーワールド》内の人界側の話は良かったのだけど、ラースの襲撃者には戸惑いを隠せない。
襲撃者として登場したきたアメリカ人たちが、リーダーのガブリエルを筆頭に物語にフィットしていない。別の世界、別作品のキャラクターみたいで、SAOを読んでいる感じがしない。敵キャラでいうと須郷はかなり異質のキャラクターだったが、彼には嫌悪感は感じてもこんな違和感を覚えることはなかった。
SAOを読んでいる感じがしないのはキリト不在も大きいんだろうけど、、、この異物感はどうにかならないものか。
アスナさん参戦はよ! これじゃSAOじゃないよ。


それにしても、
佐世保の事件の後で、よくこの冒頭のまま出版できたな(^^;
まあ、もう間に合わなかったんだろうけど。