いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「神話大戦ギルガメッシュナイト」翅田大介(HJ文庫)

神話大戦ギルガメッシュナイト (HJ文庫)
神話大戦ギルガメッシュナイト (HJ文庫)

世界中に散った神話の欠片に選ばれし『聖楔者』。神話上の英雄の力を持つ彼らは全ての神話を原型に戻す儀式『魔天の夜宴』を戦う宿命にあった。欠片を持たぬまま力に目覚めた宿儺星一郎と自らに宿る神格が不明のまま戦う少女ディーナ・チャレンジャー。戦いの舞台『新京都』で2人は運命的な出会いを果たす。
HJ45周年企画神話再編バトルファンジー始動!


ざっくりとした例えをするなら、カンピオーネ聖杯戦争する話。
当然、独自の設定が細かくあるが、大枠としてはサブカル界隈ではよく見る王道のバトルファンジーもの。この巻はその説明に追われていた感じ。舞台設定とキャラクターの説明がメインの1巻らしい1巻と言える内容だった。
おかげで作者買いだったのに、女性キャラクターを可愛く生き生きと表現する作者の長所はあまり出ていなくて、楽しむところが少なかった。メインヒロインが珍しくテンプレツンデレだったのもイマイチだった原因か。それでも女性キャラを生かしてくれそうな主人公で、ヒロイン続々登場の予告もあるので、今後の女性キャラの躍動に期待したい。
……物語は王道、内容は序章だったので、これと言った感想がない。



ロクに表紙も見ずに読み始めて、読み終わってから表紙見たら誰?となった。
あー、描いた人が別なんだ。金髪や帽子等のパーツ以外は完全に別人じゃないか。軽く表紙詐欺ね。
まあそれはいいとして、メカニックデザイナーがいるのに出てくるメカはバイク一台で、しかも絵は表紙にしかないというのはどうなの? 「でっかい武器とかっこいい乗り物がでてくるヤツ」(あとがき参照)という発注なら、巻末に武器かメカのデザインとスペックくらい載せようよ。
HJの45周年企画を銘打っているのに作りが雑だな(^^;