いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「百錬の覇王と聖約の戦乙女8」鷹山誠一(HJ文庫)

百錬の覇王と聖約の戦乙女8 (HJ文庫)
百錬の覇王と聖約の戦乙女8 (HJ文庫)

《狼》の氏族を守るため、生涯のパートナーとなった美月とともにユグドラシルに帰還することを決意した勇斗。お互いの両親への挨拶もなんとか済ませ、ついに召喚儀式の夜を迎える。が、そのとき異変が! 《豹》の誇る秘法使いシギュンの妨害によって、美月はたった一人ユグドラシルに飛ばされてしまう。時空を超えて再度離れ離れになった二人の運命は!?


そっちかー。
ユグドラシルに飛んだ瞬間、離れ離れになるのは想定内でも美月だけというのは想定外。というのがあらすじを読んだ段階での感想で、《狼》の窮地は変わらないだろうし、ちょっとシリアス展開か?と予想していたら、、、まさか美月無双が始まるとは。
現代日本の女子高生とは思えない度量で、虎視眈々と勇斗を狙う強者たちを一回の女子回で平伏させた姿。現代日本の女子高生とは思えない肝っ玉と大物感で、勇斗なしで《狼》の信頼を勝ち得ていく姿。どちらも「お袋殿」の敬称に相応しい。つーか、なんだよ「お袋殿」って。笑っちまったじゃないかw
一方で戦況は、勇斗の不在が響き予想通りの劣勢に次ぐ劣勢。
特に頭を押さえられないステインソールは暴れたい放題で、主要メンバーがやられる寸前で冷や冷やもの。あ、勇斗が不在でもお兄様は小物扱いなんすね(苦笑
真打登場で次回へという鉄板な引きで次巻が楽しみ。リーファユグドラシルの真相など心配事はいくつかあるが、とりあえず英雄が帰ってきたので、《狼》の逆襲に期待。圧倒的小物臭を放っている某兄貴がどういう扱いになるのも見もの。