いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「学校のぶたぶた」矢崎存美(光文社文庫)

学校のぶたぶた (光文社文庫)
学校のぶたぶた (光文社文庫)

中学教師になって五年の美佐子は、校内のスクールカウンセリング担当に任命される。新年度から新しいカウンセラーを迎えることになったのだが、現れたその人は、なんとぶたのぬいぐるみだった! その名は山崎ぶたぶた。彼が中庭でカウンセリングを始めると、生徒たちの強張った心が、ゆっくりと、ほぐれてゆく。ストレスもお悩みも、ぶたぶた先生にお任せあれ!

お、先生か。ピッタリだな。と思ったら中学校のスクールカウンセラーだった。私が中学生の頃にはそんな人はいなかったので、思いもよらなかった。どちらにしてもぶたぶたさんに合ってる職業なのは間違いないけどね。
中学生から持ち込まれる悩みは軽め。しかし、このテーマでは避けては通れないイジメの問題もあるので、全体的にはいつもより重め。
全4話あるが、総じて子供よりも大人の方がカウンセリングの必要性大だったのが印象に残った。そういえば、食べ物屋をやっていても、ぶたぶたさんが疲れた大人をカウンセリングしているような内容の話が多いや。疲れた大人の一服の清涼剤、それがぶたぶたさん。
それを物語っていたのが最終話。2、3話とイジメ関係の話が続いた後の4話目は、息子もお母さんもクラスメイトの女の子も純朴で可愛い人達だったのでほっこりした。
さて、次はどんな職業かな?