いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド19 ―暗黒星雲の引力―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド (19) ―暗黒星雲の引力― (電撃文庫)
アクセル・ワールド (19) ―暗黒星雲の引力― (電撃文庫)

黒雪姫が卒業してしまう前に、≪加速世界≫の果て――≪ブレイン・バースト≫のクリア条件を解明するため、ハルユキはスカイ・レイカーと共に≪帝城≫へと赴いた。
絶対不可侵であるはずのそこには、何故か陽気に二人を迎える黒の剣士、グラファイト・エッジの姿が!?
困惑するハルユキはついに知る、七番星『揺光』の神器≪ザ・フラクチュエーティング・ライト≫が≪帝城≫に鎮座する意味を……。
かつてない数の登場キャラクター&アバターで贈る、次世代青春エンタテイメントの最新刊!


口絵の???さんはてっきりさっちゃんのお姉さんかと思ったらまさかのあの人か! というか、そこまで話が進まない事の方が予想外だ。相変わらずの進行速度ですねえ(^^;
前半は説明に次ぐ説明。しかも苦労して≪帝城≫に入ってさらに苦労してエッジの話を聞けたというのに、どれも確定ではない漠然とした話をいくつか聞かされるだけという徒労感。このお伽噺の為にあんなに引っ張ったの? 楓子師匠じゃないけど、この伏線張るには30ページもあれば事足りるような……。とりあえずレベル10の行き付く先は某K氏っぽい人ということは分かった。(話の内容はどうとでも取れるが115頁の挿絵はK氏にしか見えない)
そういえば結局、黒の剣士様の活躍や実力を垣間見えるシーンは無しか。まあ、強すぎてジョーカーとしてしか使えないんだろうけど。
後半は白のレギオンと直接対決する領土戦への準備。まだ準備。
打倒加速研究会に向けて続々と集まってくるかつてのライバルたち……って、なんでこれだけ数集まってみんな女の子なんだよ! タクが男女比について真剣に悩みだしたところで思わず吹いてしまった。くっそwww
まあ、どんなに集まっても今やすっかりメインヒロインの座に収まったメタトロン様には敵わないけども。今回も強烈な高飛車デレで他ヒロインを圧倒。リアル進出フラグまで立てられてしまっては、黒なんとかさんにはもう勝ち目がないのでは?
ともあれ、これまで戦ってきた強敵(とも)たちが終結する王道の熱い展開に先の戦いへの期待が否応なく膨らむ……のだけど、これって完全に終わるフラグだよね? そういえば夏休みに入る直前にこれまでの回想まであった。でも、あとがきに新作アニメの内容が今の《白のレギオン編》の先の話なんて言ってるからサラッと何事もなく続くんだろうな。
次は盛り上がりが約束されているので安心して楽しめそう。とにかく早く戦って!