いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ノーゲーム・ノーライフ8 ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです」榎宮祐(MF文庫J)

ノーゲーム・ノーライフ (8) ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです (MF文庫J)
ノーゲーム・ノーライフ (8) ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです (MF文庫J)

ゲームで全てが決まる世界へと変わった【ディスボード】――神霊種との双六対戦も終わりが近づいた時、立ちふさがったのはジブリールの【課題】――それはまさしく世界が変わる前、古の大戦を再現した“戦略シミュレーションゲーム”だった。
最弱の人類種を率いて『  』は目指す――今度こそ、誰も死なせずに……!
「世界ゲームに変えた奴らがいんだぞ……何だって出来そうなもんだろ――ッ!!」―犠牲を重ね続ける『定石』、“その先”へと挑んだ『布石』は、旧き神話から、“最も新しき神話”へと継がれ遂に至る――大人気異世界ファンタジー、第8弾!!

面白かった。が、期待値には届かなかった。前巻でハードル上げ過ぎたんだって……。
いつも以上に読み難かった。
元々このシリーズには空たちを頭良さそうに見せる為に、必要以上に主語を隠す/答えを引っ張る傾向にあるが、今回は流石にやりすぎた感がある。おかげでゲーム内ゲームの大戦を模したゲームがとっ散らかった。「誰が何をしたかったのか」まで一緒に混ぜてこんがらがらせたのが悪いよ。それでも、過去編の6巻の二人と繋がるシーンは熱かったけど。
一方で、外で行われていたクラミー&フィーvsいの&プラムの戦いは良かった。
戦前の駆け引きのコミカルさと意外な人の活躍、ゲームが始まってみれば勝敗度外視でとあるNPCを全力でボコる爆笑の内容、どれも面白かった。場外戦の方が面白いって、、、やっぱり物事にはある程度の単純さが必要だ。
で、最終的に哲学的に話を小難しくした結果が神霊の幼女化。流石だな(色々な意味で)
お兄ちゃんに何でも訊いてくるロリっ子か……はっ! これはいずなたんのポディションが危ない!?