いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「クロクロクロック 結」入間人間(電撃文庫)

クロクロクロック 結 (電撃文庫)
クロクロクロック 結 (電撃文庫)

高校生・首藤祐貴は、拳銃の売人と出会う。そして資質を買われ『次なるターゲット』を依頼される。さて彼の決意は?
陶芸家・緑川円子は、弟子の金髪青年の妹と犬をかくまうはめになる。緑川は、仕事の邪魔をされてうんざりの様子。
殺し屋・黒田雪路は、首藤を仇と考える小泉明日香と朝食を取る。また面倒事が増えた、と思った。
駄目大学生・岩谷カナは、持っていた拳銃のせいで拉致監禁され、生命の危機を迎える。彼女の望みの綱は、『丸い犬』。
探偵・花咲太郎は、二条オワリとともに、カナと『丸い犬』の行方を捜し始める。彼は相変わらず閃かない。
小学生・時本美鈴は、殺し屋・木曽川につきまとう。理由は、暇だから。文句を言われたら、銃で撃てば良い。
終焉、間近。


二条さん家のワンコすげー!
作中での活躍から裏表紙のぷりちーなお尻までぱーふぇくとだ!
以上、この本の良いところ終わり。


群像劇の最後らしくみんな終結したのにも関わらず、話はまるで収束した気がしない最終巻。
打ち切りだから伏線は放り投げてなんとなく纏めてみました、みたいな。
“/6”がなくなって一巻の1/6や二巻の2/6の意味も分からず仕舞い。どれが本物の拳銃でどれが偽物って話はどこ行った? 諸悪の根源に報いは? 若者泣かして有耶無耶にするなよ。
伏線は回収してくれないと気が済まないタイプの私には、フラストレーションしか溜まりませんでした。
で、結局この話は前途ある若者二人の未来が捻じ曲げられただけの話だったの? バッドエンドより性質が悪い。