いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「カンピオーネ! XIX 魔王内戦」丈月城(ダッシュエックス文庫)

カンピオーネ! XIX 魔王内戦 (ダッシュエックス文庫)
カンピオーネ! XIX 魔王内戦 (ダッシュエックス文庫)

かろうじて一度は『最後の王』ラーマを退けた護堂。だが、ラーマは“盟約の大法”により、カンピオーネが存在する数だけ強さを増し復活する。それを防ぐためにカンピオーネたちが考えた方法は、やはり相当にろくでもないことで……!?
「剣の王」サルバトーレ・ドニ。“黒王子”アレクサンドル・ガスコイン。ロサンゼルスの守護聖人ジョン・プルートー・スミス。武林の至尊、羅翠蓮。最凶の老魔王サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン。妖しき洞穴の女王アイーシャ夫人。そして日本のカンピオーネ草薙護堂。七人の魔王が東京に集う時、かつてない戦いが幕を開ける! 魔王VS魔王!! 最高に悪魔的で魅惑の魔王内戦が、今始まる!!

2年ぶりの新刊で最終章スタート。
復活する最後の王の力を削ぐのと同時にかの王への挑戦権獲得のため、東京で魔王たちの潰し合いが始まる。こりゃ東京滅亡確定だわ(^^;
まだまだ始まりという事で、小競り合い程度の戦闘しか起こっていない中で、異彩と脅威を放っていたのがアイーシャ夫人。
カンピオーネが一堂に会して力比べをしようっていう緊張感のある状況なのに、彼女がいるだけで緊張感は解かれて強制的にコメディになってしまう。この最強のシリアスブレイカーっぷりは魔王に相応しい……かもしれない。
他の魔王たちの中でそれに唯一対抗できていたのが我らが護堂。初めから開き直りモードで、知識と関係なく乙女の唇を奪う外道肉食系男子と化していた。誰だこいつ?w
ずっと息詰まる展開でも読んでいて疲れそうだけど、ずっと脱力系なのもどうかなあと思いつつ、まあ今回は状況説明と、この先あまり出来ないであろうラブコメを今のうちにやっとけというウォーミングアップ回だったのだろう。ブランクあったし。
普通にやったら5,6人死ななければ終わらないだろうけど、そういう展開になるかな? なりそうにないというか、誰も彼も死ぬところが想像できない。