文弥たちの活躍でマフィア・ブラトヴァによる司波達也襲撃は失敗に終わった。
単純な力押しでは「触れてはならない者たち」の異名を持つ四葉家に対抗することは難しいと悟った彼らは、同じ十師族で、以前は四葉のライバルと見なされていた七草家の子女を人質に取り、利用することを目論んでいた。
魔法大学に進学した香澄と泉美は、交友関係を広げるためにさまざまなサークルに参加していた。複数のサークルにうまく馴染むことができた泉美とは対照的に、香澄はどのサークルでも馴染むことができなかった。
そこで、弘一の勧めで社会人の乗馬クラブの見学に訪れるのだが、そこにもマフィア・ブラトヴァの刺客が紛れ込んでおり……。
黒羽姉弟が主役のスピンオフ第二弾。
同じ流れを汲むスピンオフ『司波達也暗殺計画』から通算5冊目、良く言えば安定感、悪く言えばマンネリ感が出ていた。
黒羽がバックについて安心して仕事ができるナッツたちと、いつも通りの強キャラムーブの黒羽姉弟。無双的な面白さはあるが、暗殺業なのに緊張感がまるでない。まあ、敵が弱すぎるから仕方がないのだけど。
なので、こちらのシリーズへの七草家の登場には期待していたのだけれど、申し訳ないが期待外れ。七草の子女である必要を感じなかった。七草はもっと重要なポディションを担っていくと思っていたのに。
強いて挙げるなら文弥のヒーロームーブに香澄がトゥンクしていることだけど、このペアが発展する見込みあるのかな?
後半はいよいよ香澄は関係なくなり『司波達也暗殺計画』の後日談の軽い短編くらいのノリ。
変化というと、ナッツたちにハニトラ専門の年上の後輩が出来たことくらい。但し、顔見せと入社だけなので活躍は次回以降。今までのキャラと毛色が違うので、新たな刺激を期待したいところ。
面白くなかったわけではないけれど、代わり映えしなくてやや退屈だった。
緊張感を出すためにも、黒羽姉弟やナッツたちの活躍が映えるためにも、強敵を用意していていただきたい。
