いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー サバの味噌煮290円」アサウラスーパーダッシュ文庫
ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)

ビンボー高校生・佐藤洋はある日ふらりと入ったスーパーで、半額になった弁当を見つける。それに手を伸ばした瞬間、彼は嵐のような「何か」に巻き込まれ、気付いた時には床に倒れていた。そこは半額弁当をめぐり熾烈なバトルロワイヤルが繰り広げられる戦場だったのだ! その不可思議な戦いに魅せられた佐藤は、そこに居合わせていた同級生・白粉花とともに半額弁当の奪取を試みるが、突如現れた美女、「氷結の魔女」に完膚なきまでに叩きのめされる、そして美女が佐藤に告げた言葉は…。第5回大賞作家の新境地、庶民派学園シリアス・ギャグアクション、開幕!

夜のスーパーで繰り広げられる血で血を洗う半額弁当争奪バトル。半額弁当奪取に命を懸ける猛者たちの熱い戦いが繰り広げられる。


バカ小説。誰がどう見てもバカ小説。・・・あれ? この作者、美少女ガンアクション書く人じゃなかったっけ? そのあまり想定外の内容にカウンターを喰らった感じ。はまった。面白い、面白すぎる!
“真面目さ”がこの作品の魅力だと思う。
まずおバカなことを真面目な口調で淡々と説明する文体がシュールで素敵w(元々あった悪い面、説明過多な面を逆手に取った?)また、半額弁当争奪バトルに取り組む姿勢も真面目で、この感覚は「学校の階段」に近いものがある。
それにキャラクターも濃くて立ってるし、小ネタも集英社ならではのものからちょっと危険な匂いのするものまで幅広く、面白い。
バカ小説が好きな人、特に「学校の階段」好きには是非とも読んでもらいたい一冊・・・つーか買ってくれ。シリーズ化のために!w



読み終わった後に主要登場人物みたら、石岡くんがいるじゃないか! 吹いたw