いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



本日の騎士ミロク2 (富士見ファンタジア文庫)

「本日の騎士ミロク2」田口仙年堂富士見ファンタジア文庫
本日の騎士ミロク2

「じゃ、この唐揚げいただきっ」「おああぁぁぁああっ! てめえジュジュ! 覚えてろよ! このロープが切れたらお前の大事なチョコレート、食べ尽くしてやる!」
俺、剣バカのミロクは本日もジュジュ姫にやられっぱなし。作戦が功を奏しホラキア軍に辛勝した赤目隊だが、捕虜から情報を得るため、俺を天井に吊し、妹コニーの作った弁当をジュジュが全部食っちまうという暴挙に出た!? 隣の部屋のゴーモン(?)の声に脅えた捕虜たちは協力してくれたものの――これでいいのか俺!?
敵地での協議の講演に、姫の仕事はテンコ盛り。さらに様子のおかしいジュジュへオウガン帝国の魔手が。どうするオウガン出身の俺!?


早くも二人目の妹キャラだと!? さすが帯に「燃え萌え」とあるだけあって萌えに抜かりがないですね!w
新キャラのシェンランは文句なしに可愛かった。強さの中に見える健気さと脆さがなんとも。
既存キャラで一番良かったのはアーニィ。ああ、いい娘だなぁ。でもお姉さんポディションになりそうね;;
しっかしミロクはもてるなー。


世界情勢やミロクの故郷オウガンの内情が明るみになる2巻。
思いの外早く物語の肝が見えた。ジュジュとミロクはオウガンを中心とした戦乱に巻き込まれていくのか、なるほど。こうなってくると世界地図が欲しいところ。
ただ今回は新キャラの登場と物語の方向性を示すことが主だったようで、元からいたキャラの新たな面はあまり見られなかったのが少し物足りない。
ジュジュの言葉選びの下手さや子供っぽいところも変わってないし、ミロクとジュジュの関係にまつわる話は良い話だったけど、接近というよりは確認という感じだった。お気に入りのフェリサやビスマルク隊長の活躍が薄かったのも残念。
でも今回で人も舞台もある程度整った様子なので、人間関係の進展や赤目隊の新たな活躍は次からに期待ということで。