いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「うっ……もぐっ――」「うっ……もふっ――」

深夜に下痢だった。辛かった。しかもよりにもよって下痢止めが切れてた。
おかげさまで便座に座りながら本を読み、ベッドにうずくまりながら本を読みを繰り返してたら、2冊半ほど読み終わりました。
で、今日。一度収まったものが昼に再発したんだな、これが。きついってマジで。
2月頭から睡眠不足と望まないダイエットで憔悴とは何たる体たらく!!
ですので今日はお夕食を頂いてお薬を飲んだら寝るつもりでいますの。
以上、口調が安定しない文章でお送りしますた。頭が良い感じにボケているから仕方ないね(・∀・)

「ココロコネクト ヒトランダム」庵田定夏(ファミ通文庫)

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)
ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

文研部に所属する八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れもなく青木と唯に起こった"人格入れ替わり"。それは次々と部員全員へ襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつも、どこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ……。平穏が崩れたその時、5人の関係は形を変える! 第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形【ペンタゴン】コメディ登場!!

TSものでありながらエロネタなしの純正青春小説。


面白かった。ここまで真っ正直に青春してくれたら言うことはない。
なんといってもキャラがいい。文研部5人全員に一定以上の明るさとノリの良さがあるので会話が楽しく、それぞれにダメなところ、心の傷があるので青春小説として読み応えがある。
内容は主人公・八重樫太一無双。
入れ替わりにより浮き彫りになっていく女性陣の悩みを次々と解決していく様子はなんという主人公補正と思わなくもないが、その方法のバカっぽさと不器用さが嫌いになれない。むしろ好き。中でも伊織との一連のやり取りは、ヤキモキしたりニヤニヤしたり貰い泣きしたりと、全部詰まっていて良かった。
組み合わせとしては太一と伊織が好きだが、個人では稲葉が一番好き。彼女の悩みが一番共感できたというのもあるが、普段あれだけ偉そうで強そうなのに、ふと零す弱音が反則的に可愛らしい。八章のあの台詞とあの台詞は卑怯だ!
入れ替わりの条件付けが下手でまどろっこしいのが少し引っかかるが(結局〈ふうせんかずら〉の目的も分からないままだし)、5人だけを見れば青臭くて甘酸っぱいとても良い青春小説だった。