いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版」入間人間(電撃文庫)

電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)
電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)

「地球は狙われている」らしい。
 布団ぐーるぐる電波女・藤和エリオは俺にそう言った。心機一転、都会で夢の高校ライフを過ごそうとしていた俺の青春って、一体どーなんの…………って、あれ?
 これなんか、前にも一回説明した気がするな……。
 こほん。あー。どもども丹羽真です。仕切り直して。
 さて今回のお話は、叔母である藤和家に居候することになった俺が、高校二年から転校した都会の学校で、天然系健康少女やモデル系美人さんと出会い、そして我が
家には布団ぐーるぐるな電波女がいて、俺の青春どーなんの……ってやっぱり同じじゃん!
 SF(すこしふしぎ)版。その意味はこれを読めば明らかに……なるといいなぁ。

1巻のリメイク?版


読み始めは「なにこれ?アニメのシナリオ?」なんて思いながら。読み進めると、どうやら1巻のもう一つの可能性、パラレルワールドのようなものなのだと解釈しつつ、読みきったわけですがね・・・
うん、これはなしだ。
読めば読むほど広がるキャラクターの違和感が気持ち悪い。
同じ登場人物たちなのでそこまで大きな違いは無いのだけど、その少しだけのズレがどうにも気持ち悪い。特に前川さんとリューシさんが、このちょっとのズレのせいであまり可愛く感じられないのが非常に残念。これが全然違う人格だったらそんなに気にならなかったんだろうけど。
そんな中、唯一キャラがブレてない女々さんは流石です。その安定感に癒され・・・る訳はないですがw
初見がこれなら何の問題もなく楽しめたんだろうけど、オリジナルありきだと微妙。