2011-05-17

「突っ込みご苦労だね少年」

もうアタックチャーーーーーンスが聞けないのか。。。
ご冥福をお祈りします。

2011-05-17

「小手鞠荘は末期です。……詳しく。」月島雅也（ＧＡ文庫）

「ねえねえ、アタシお風呂上がったけど、残り湯飲む？」
「庭に穴掘って住むか私の奴隷になるか、好きな方を選びたまえ」
……飲まないし穴も掘らないし奴隷にもなりたくないよ！
女の子だらけの小手鞠荘にて、日夜奮闘する高校生、藤倉春樹。
そんな彼の前に現れた新たな入居者は、宇宙からやってきた可愛い“ぷにぷに”少女で!?
「地球の方、ですよねっ。こんにちは、初めまして」
純粋無垢な少女、ライムとの出会いにより、さらに巻き起こる大騒動。はたして春樹の明日はどっちだ!?
ドタバタ末期でちょっぴり切ない、“ラブ×ぷに”コメディ！　……詳しく。

空から突然現れた宇宙人とのボーイミーツガールプラス個性的なメンバーばかりの寮での一つ屋根の下ラブコメと、定番＋定番のライトノベルの王道を行く物語。
素直で健気なヒロイン・ライムと基本はヘタレでもやる時はやる主人公・春樹と、キャラクターも王道だが、だからこそ王道の良さが楽しめる。特にライムの初々しさや恥じらいは、最近あまり見ないので逆に新鮮に感じるくらい。
と、ボーイミーツガールの部分だけ切り抜けば面白かったのだけど、小手鞠荘の他のメンバーがね。
最初から最後まで常にふざけている女性陣３名が一本調子過ぎてくどい。彼女達が延々と春樹で遊んでいるだけの前半は、うんざりして途中で止めようかとも思ったくらい。唯一の常識人である幼馴染みも影が限りなく薄く、抑止にもライムのライバルにもなっていないという哀れな状態。・・・ああ、だからタイトルが『小手鞠荘は末期です。』なのか（違
そこそこ面白かったけど、定番ネタだからこそ悪いところが目立ってしまった感じかな。春樹弄りをコンパクトにして２８０ページくらいに抑えてくれたら、すっきり楽しく読めたんだろうけど。