いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



お買い物

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て 竜ノ湖太郎スニーカー文庫
「ぶたぶたは見た」矢崎存美光文社文庫
陽だまりの彼女越谷オサム新潮文庫



本日から旅行の母を集合場所まで送り届けた帰りに本屋へ。
講談社ラノベ文庫はあらすじを読んでピンと来たものがなかったのでスルー。
一番下は読書メーターのランキングで上位だったので買ってみた。

「ココロコネクト ユメランダム」庵田定夏(ファミ通文庫)

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)
ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)

修学旅行を控えた9月末、太一【たいち】たち2年生には進路調査票が配られていた。部室で将来を見据えながら語るメンバーを見て、ひとり焦りを覚える太一。そんな時、「――これで最後です」と〈ふうせんかずら〉が終わりと始まりを告げる。山星高校全員の願望が見える、その現象を危惧した稲葉【いなば】は、何もしないことを部員たちに強要する。しかし、見捨てることはできないと主張する太一と唯【ゆい】、反対派の稲葉と青木【あおき】で意見の衝突が始まって……。愛と青春の五角形コメディ第6巻!


“主人公”太一が自分を見直す話。
道中でのモヤモヤ感はシリーズでも随一。自ら泥沼に進んで入っていくような太一(+唯)の行動に、なんで稲葉の言葉が理解できない? 今までの対〈ふうせんかずら〉の経験はなんだったの?と、稲葉と一緒に太一を問い詰めたい気持ちでいっぱいだった。
でも、太一のことになるとキレのない稲葉。その代りに頑張ってくれたのが空気(ぉぃと説教される側だった二人、青木と永瀬。
青木はこれまでで一番出番が少なかったのに存在感は過去最高。いい奴だとは思ってたけど、ここまでいい男だったとか。一本筋が通った考え方と懐の深さがカッコいい。
永瀬のお説教のシーンも良かった。明るい発破のかけ方がなんとも彼女らしい。でもこれ1巻と正反対の構図だよね。太一は成長してないんじゃなくて後退してたのか……。
エピローグは太一の恥ずかしい台詞ラッシュ。
笑ったのが藤島。太一のクサい言葉を聞いた後の反応がこれ? 貴女はいい意味で自分のことしか考えてませんねw
あとは……姫子はかわいいなあ! 終わり良ければすべて良し、最後にこの姿が拝めただけで満足だ。これは「おめでとう」としか言いようがないでしょう。
修学旅行で一年生ズの存在感が極端に薄かったり、一巻の永瀬と太一が入れ替わったような構図だったりと5人のココロコネクトを感じられ1たのも良かった。
短編集と最終巻であと2巻か。不吉なフラグがあったけど、こいつらなら乗り越えて素晴らしいラストを見せてくれるはず。