いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第95回甲子園 第9日目

第1試合
沖縄尚学(沖縄) 3−4 聖愛(青森)


試合内容は聖愛が大勝してもおかしくない内容だったのに結果は1点差。
守備では粘り強く、攻撃は効率よく点を取って追いすがった沖縄尚学だったが、投手陣の力不足は補えなかった。



第2試合
西脇工(兵庫) 1−3 木更津総合(千葉)


1回1アウトから急遽登板の木更津総合笈川の好投が光った。
他は・・・印象に残らない淡泊な試合。



第3試合
前橋育英(群馬) 1−0 樟南(鹿児島)


そこそこの投手力と優れた守備力と大変残念な攻撃力を持った両チームの対決は予想通りの1−0。
決勝点はエラー。守備力で若干の差が出た。

「エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女。」柳田狐狗狸(電撃文庫)

エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女。 (電撃文庫)
エーコと【トオル】と真夜中の落雷少女。 (電撃文庫)

わたしの名前は【エーコ】です。友達と呼べる“人”は居ませんが、つい最近“喋る人体模型”と知り合いました。
深夜の学校を【不審者】が徘徊しているという噂が立ち、あらぬ疑いを掛けられたエーコ。疑いを晴らすため深夜の学校に忍び込んだエーコだが、屋上で焼け爛れた人間の死体を発見してしまい!?
『人の心は目に見えない。だから簡単には触れられない』
ひねくれ少女が遭遇する、残酷で救いのない事件――。
ひねくれ少女と喋る人体模型が織りなす、シニカルな学園ミステリー最新作!

1巻と変わらずミステリーではなくサスペンス。



ぼっち少女の独白的サスペンス。今回も一つ救いのない話を。な2巻。
ネタバレ済みの【トオル】君はそのままで行くのね。まあ、居なくなるとエーコと会話する相手がいなくなっちゃうんだけどさ。タイトルも気なきゃならないし。
それに正体がばれているので少々白々しさが出ている会話が逆に面白かったり。先生の度胸(というより開き直り?)には頭が下がります。そしてエーコもなんだかんだでノリいい。ちゃらんぽらん警官・軽部刑事の恋路にも積極的だし。いや、あれは半分雪村先生への嫌がらせか?
さて、そのエーコちゃん。前よりもぼっち力が衰えているような。
過去の友達への執着が見えたり、普通の淋しい女の子の顔が見え隠れしている。その割には、やることはよりアグレッシブになって容赦がなくなってる一面も。落雷実験やスタンガンまではともかく、対犯人への行動は予想の斜め上だった。
このアンバランスさこそが彼女のキャラクターとしての魅力で、それが増しているのは喜ばしい反面、理解不能なところが増えて怖さも増した。
そんな感じで、今回もエーコちゃんに翻弄されることを堪能した。事件は凄惨である種猟奇的なのに、後味の悪さや怖さをあまり感じないのは彼女のキャラクターに因るところが大きいんだろう。