いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ふふん、モテ男が。苦しめ……もっと苦しめ……!」

「お前のブログそこそこアクセス数があるみたいだから買ってやるよ」って迷惑メールが来た。
商品(ブログ内容と一切関係なもの)を宣伝してくれという迷惑メールは稀に来るが、こういうのは初めて。
ふざけんな!○ね!と思うと同時に、このブログも随分偉くなったもんだと感慨に耽ってみる。


ちなみに宣伝してくれ迷惑メールの中では少し前に来た
「うちの商品宣伝させてやるから登録料よこせ」
という、こちらにメリットが全くない詐欺にもなってないやつがあってくっそワロタ。
あんなのに引っ掛かる奴いないだろ。と普通の人なら思うのだけど、それでも引っ掛かる馬鹿がいるからオレオレ詐欺がなくならないんだよなあ……。

「青雲を駆ける3」肥前文俊(ヒーロー文庫)

青雲を駆ける 3 (ヒーロー文庫)
青雲を駆ける 3 (ヒーロー文庫)

ナツィオーニからやってきた三人の新弟子たちは、早速、村人たちからから大きな反発を招いてしまう。領主の息子ダンテは歓迎会の席で喧嘩を始める。カタリーナはエイジを誘惑しようとしてタニアの反感を買う。レオは技術にしか興味がない。……はたして、三人をこのまま受け入れるべきなのか。村では新弟子たちの処遇が話しわれ、彼らをどうするかは 師匠になるエイジに託されることになった。熟考の末、エイジが出した結論とは――!?
愛する妻と、鍛冶場と村の未来を守るため、エイジは奔走することになる。


異世界に飛ばされた鍛冶屋の村開拓使、新弟子が三人押しかけて来てさあどうする?な第三弾。
一番の問題はやはり領主のドラ息子・ダンテ……かと思いきや、問題児は女性のカタリーナの方だった。だってダンテ君、拗ねてるだけのお子様で割と扱いやすい素直なんだもの。拍子抜けもいいとこだよ。
さて、そのカタリーナさん。仕事は真面目だが仕事外ではことある毎にエイジを誘惑しタニアに対抗する見事なトラブルメーカー役。ヤキモチタニアさんという可愛い生き物を読めるのは良いのだが、エイジが気の毒になってきたりタニアが怖くなったりで痛し痒しといったところ。本人の性格と過去もあって憎めないキャラなだけに、エイジ的にも作品的にも扱いが難しそう。
ちなみにもう一人の青銅職人レオさんは何の問題も起こさないので空気(苦笑)。いやまあ一番弟子・ピストロの成長を促す効果はあったかな、若干。
そんなわけで良くも悪くも新弟子たちの話だったのだけど、彼らに一から教えることになったことで、本業である鍛冶の薀蓄小説の色が濃くなったのが嬉しいところ。サラッと流していたところも戻って説明してくれるので、知的好奇心が満たされる。へー、針金ってそうやって作るのか。
エイジの手に余る事態発生というところで次回へ。これまでどれもこれも上手くいってきただけに、こういう時の対応は注目。