いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



狼と香辛料

評判がいいので購入

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。
「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」
老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。
そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。


第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作
非常に珍しいと思われる行商ファンタジー
作者まだ学生、しかも理系。


ホロの様々なギャップにやられまくりw ホロかわいいよホロ
ホロとロレンスの何気ない会話がとても心地いい。
それと商人達の真剣なやり取りが新鮮。
為替や貨幣の仕組みや商談の場面は理屈っぽいと感じる人もいるかもしれないが、個人的には理屈っぽいの大歓迎。
これがただの説明になっていると話しが切られた感じがしてうんざりするけど、話を切らずに商人達の口から語らせているのが上手い。
銀賞だけど大賞の「お留守バンシー」に比べるとこっちの方がずっと好み。
基本的に理系な作家さんとの相性は良い様で^^


( ⌒O⌒)っ【 ■■■■■■■□□□(7点)】