いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



紅牙のルビーウルフ3

神国グラディウスに必要なのは女王ルビーウルフの血筋だ。彼女に直接それを言う者はいないけれど、誰もが急かす気持ちを抱いている。ルビーウルフにはそれが匂いでわかる。だが、ジェイドは違った。いつだってルビーウルフの意志と自由を尊重してくれている。
今になって気づいた。自分はジェイドに甘えていたんだと……。
――ジェイドが失踪した。
国の建て直しをかけた大工事の視察で、ルビーウルフ一行が訪れた西域の地。そこの領主ハリスの娘クラリッサとともに女王の魔導騎士が姿を消した。
駆け落ちかっ――!?
そんな事はない! と否定しながらも、激しく動揺するルビーウルフ。果たしてその真相は?
狼王女を襲う、愛の嵐!――の予感?

この本の薄さが難産だったことを物語ってる気がする(勝手な想像だけど(^^;)


今回も女王なのに活発に動き回るルビーウルフの姿は読んでいて楽しい。
だけど、あまりに物語が進展しなくて、ドラマガに連載してる短編の延長に見える。
問題が身内だった事もあり、スケールダウンの感は否めない。
恋敵かと思われたクラリッサも拍子抜けするくらい、あっさり引き下がったし、とりあえずあらすじで言うところの“愛の嵐!”はなかったw
今回はルビーウルフとジェイドにお互いの気持ちを気付かせるための話だったということかな・・・二人の仲がそれほど前進したようは見えないけど(-ω-;)
今回の一番の進展はジェイドの首飾りの中身が変わったことかも(^^;
今後これがどんな役割を果たしてくれるか非常に楽しみ。


物語り全体のことを言えば、
国の再建というテーマが大き過ぎて、何も見えなくなってる感じ。
二人がくっつくのがゴールで、国の再建は背景でしかないんだろうけど、もう少し小さくて“見える”目標or目的がないと、このままダラダラ続くだけのような悪寒(-ω-;)