いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



レジンキャストミルク (電撃文庫)

レジンキャストミルク藤原祐電撃文庫
オンライン書店ビーケーワン:レジンキャストミルク

【全一(オール・イン・ワン)】―城島硝子。
【有識分裂(分裂病)】―柿原里緒。
【壊れた万華鏡(ディレイドカレイド)】―舞鶴蜜。
そして、
城島硝子の【固定剤(リターダ)】―城島晶。

あらゆる空想と願望の果てに生み出されたこの世ならざる世界<虚軸(キャスト)>。そして<虚軸>と関わり、「欠落」と引き替えに異能を手にした少年と少女たち。
平穏な学園生活の裏側で、薄れた境界線が現実に爪痕を残し、世界はゆっくり侵食されていく……。
彼らの闘いが始まる!


寝る前のいい感じでボケた頭では序盤は設定の理解にいっぱいいっぱいで、珍しく一晩で読み終わらなかった><
漢字を使いすぎるというか、わざと難しい言い回しにしているのが少々読み辛かったが、作品の雰囲気は割りと好き。出演者達がみんな心に傷があり(この作品の設定上どうしてもそうなるのだが)全体的には暗い雰囲気になっているが、所々コメディタッチで暗くなりすぎていないのがいい。
また、キャラクターもなかなか魅力的。今のところは硝子と蜜がお気に入り。特に硝子の感情のない喋り方と時折見せる感情的な行動のギャップがたまらない。中でもそんな硝子をクラスの友人達がからかうちょっとした会話のシーンは秀逸だった。
設定も理解できたし、次はもっと楽しめるかな?