いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



フェスティバル上等。 (MF文庫J)

フェスティバル上等。三浦勇雄MF文庫J
オンライン書店ビーケーワン:フェスティバル上等。

羽原羽高校と百合百合学園の学園祭が同日開催!! 受験勉強に追われた五十嵐鉄平も、この日ばかりはのんびりとゆかりと一緒に学園祭を満喫する約束をしていた。――はずなのだが。その日、柚子は文七に、あひるは曜子に、まるで初対面の人間に対するような応対をされ、戸惑う。そして五十嵐鉄平もまた、槍ヶ岳やゆかりとの一連の事件の記憶を失っていた。「……五十嵐さんは記憶の操作を受けています」内世界と外世界を繋ぐラインを断とうとする勢力が“移住プログラム”に仕込んだ最悪の罠。鉄平はまたしても一人で立ち向かわなければならないのか!? 逆境上等のハイテンション青春エンタテインメント、未曾有のクライシスが始まる!!

ジューンブライド上等。」のあとがきで予告していた通り、内容の視点を変えた新展開。


柚子かわいいよ柚子(*´Д`)
今までよりなんとなく重苦しい展開の中、先輩のために健気に頑張る柚子の姿が救いだった。


全体的には微妙。
アクションはいつものような勢いがあり、その上槍ヶ岳の後ろ盾がなくなったことで「クリスマス上等。」(1巻)を読んだ時のような緊張感も味わえたのはよかった。でも、内容の視点が変わったこととこの緊張感によりちょっと話が重くなってしまった気も。怒涛の勢いと適度な軽さがこのシリーズの魅力だと思うんだけど。話が決着しなかったのもそう思う原因かな、うーん。本音を言うと「ジューンブライド上等。」で綺麗にまとまっていただけに引っ張る必要があったのかは疑問。蛇足にならなければいいけど。
今回では決着してないので「やっぱり続いてよかった」と思わせてくれることを次の「サクラ上等。」に期待。