いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



狼と香辛料 (4) (電撃文庫)

狼と香辛料 4支倉凍砂電撃文庫
オンライン書店ビーケーワン:狼と香辛料 4

狼神ホロの故郷ヨイツを探すため、北を目指す行商人ロレンス。異教徒の町クメルスンで得た情報をもとに、二人は田舎の村テレオにやってくる。
テレオの教会にいる司祭は、異教の神々の話を専門に集める修道士の居場所を知っているという。しかし、教会を訪れたロレンスとホロを出迎えたのは、無愛想な少女エルサだけだった。
さらにテレオで、ロレンスたちは村存続の危機に巻き込まれてしまう。二人はヨイツへの手がかりをつかみ、無事に村を出立できるのか……。


例えワンパターンであっても言い続けるしかないような気がしてきた


ホロかわいいよホロ


普段は小悪魔的なのにふと弱い面とか見せられたら、もうこう言うしか


今回は商業の話はちょっと薄く、ピンチを切り抜ける場面はホロの力を頼りすぎてしまった感があるなど、物語の外面の部分は少し物足りなさを感じたものの、二人の成長と二人の仲の進展という物語の内面の部分では大満足な話だった。
見所はなんと言ってもロレンスとホロの語らい。こそばゆくなりそうなほんのり甘い雰囲気がたまらない。この甘くなりすぎないさじ加減が絶妙で、特に物語中盤の夕食後の二人のシーンは身もだえしちゃいそうなくらい。いやもう最高!
それにしてもデビューしてちょうど1年なのに、きっちりした起承転結、各キャラクターの感情の表現、さりげなく綺麗な伏線の張り方(話の後半へのものと次の巻以降へのもの両方)などなど、すでに安定感があるなぁ