いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



先輩とぼく (電撃文庫)

先輩とぼく沖田雅電撃文庫
オンライン書店ビーケーワン:先輩とぼく

12月24日、聖なる夜。にもかかわらず、先輩とぼくは寒空のもとUFOウォッチングに励んでいました。先輩は凰林高校一番の変人で、一番の美少女で、そして一番のぼくの好きな人なわけで。だから、ぼくはとっても幸せでした。そう、そのとき! いきなり宇宙人に誘拐されてしまったぼく達だったのです!
いい加減な宇宙人に解剖されたぼく達は脳みそが入れ替わってしまい、もう大変。かくして「先輩がぼくでぼくは先輩で」が成立してしまったのです……。
そんなこんなで始まった。シュールでなんでもありのぼくの新しいスクールライフ。どうなっちゃうの!?

宇宙人が世間一般に認知されている現代で、宇宙人によって脳を入れ替えられてしまったぼく(はじめ)と先輩(つばさ)とその周りの人達が繰り広げるコメディ。


これは面白い!
マンガやアニメを探せばどこにでもありそうな設定のごった煮みたいな感じだけど、料理の仕方が非常に上手い。それにここまでおバカにやられたら、もう笑うしかw
なんと言っても主役も脇役もキャラがそれぞれに立っているのがいい。(中にはキャラが立ち過ぎてしまっているタッキーみたいなのもいるがw)お気に入りははじめ。女の体になってしまったことによる恥じらいと、元々男なのに意外と乙女チックな思考回路の組み合わせがかなり可愛らしい。脇役でははじめとつばさの両方の家族が好み。体が入れ替わったことを報告した時の阿呆な会話はツボだった。さて、残りの2,3,5,0巻を探してこないと。
それにしてもオオカミさんシリーズの前半で散々バカやって最後だけシリアス展開で締めるというスタンスは、早くもこのころから確立されてたんだなぁ。


ところで買ったの第四版だったんだけど、バレンタインの日付はずっと間違ったままなの?