いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



プリンセスハーツ~麗しの仮面夫婦の巻~: ~麗しの仮面夫婦の巻~ (ルルル文庫)

プリンセスハーツ高殿円ルルル文庫
プリンセスハーツ 麗しの仮面夫婦の巻

18歳で父を倒しアジェンセン公国の大公となったルシードは、かつて人質として子供時代を過ごしたパルメニア王国から、愛する美しい王女メリルローズを妃に迎えた。ところが、パルメニアがよこしたのは彼女そっくりの身代わりの少女ギルだった! しかし、ある事情からルシードはジルを大公妃とするのだが…!? 華やかなロ・アンジェリー城を舞台に、恋と野望の王宮ロマンのはじまりはじまり!

あとがきを読んで初めて気づいた。これは少女小説だったのか! 少女小説にしては恋愛要素はかなり薄めで、謀略知略の政治的駆け引きの要素が濃い話。ミステリ要素もあり。


面白いことは面白かったけど、ピンとこなかったというのが正直な感想。
政治的駆け引きを楽しむにしては大公ルシードが馬鹿すぎてイラッとする場面が多いし、ケンカしながら距離を縮めていく二人を楽しむにしてはそういう場面が少ないし、結局、恋愛と政治とどちらに重点を置いて楽しめばいいのか図りかねたまま終わってしまった感じだった。それにキャラクターの個性も少し弱いかな。その中では一見クールなジルが一番魅力的ではあったけど、前半から人間味をみせていたためにギャップ萌え出来なかったのが残念。
これだけ謎が謎のまま残ってるから続きはあるよね? ルシードの馬鹿は直りそうにないので、次は出来ればもう少し恋愛色の強い話を希望w でもカーリーの続きを書いてくれるのが一番嬉しいなぁ(ボソッ



〜余談〜
ガガガ文庫ルルル文庫って他に比べて少し安い。これは大手(小学館)のなせる業か?w