いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



リヴァースキス (電撃文庫)

リヴァースキス」佐野しなの(電撃文庫
リヴァースキス (電撃文庫 さ 12-1)

ある朝、目覚めると俺は美少女になっていた。そして俺の体は、見知らぬ男に乗っ取られていた!? トモヨシと名乗るその男は交通事故にあい死亡。しかし、この世に残した未練のため、成仏できず俺の体を乗っ取ったというのだ。じゃあ、こいつの願いをかなえ、無事成仏させてやれば問題解決、と思いきや……こいつの願いは好きな女の子とキスすることで、しかもこいつは俺(美少女版)に一目惚れ!! おまけ俺の親友もこれまた俺(美少女版)に一目惚れしたりして……。
かくして始まるドタバタ劇。第7回「電撃hp」短編小説賞<大賞>受賞作。堂々の登場です!


んー微妙。というか尻すぼみ。二章まではそれなりに楽しめたんだけど・・・
猪突猛進の善とやる気のないトモヨシ、二章以降この構図のまま一本調子で続けられてはさすがに飽きる。会話の方もトモヨシが善を怒らせて、善はがなるという構図が最後まで一緒。他の登場人物が絡んできても善ががなってばかりで変化があまりない。会話が楽しめないのはこの手の小説としては致命的だと思う。ラストだけはさすがに雰囲気も会話も変化が出たけど、中盤での退屈さを拭えるほどではなかった。中盤で善の心境変化とか会話の変化とか何か変化をつけられなかったのかなぁ・・・