いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



SHI‐NO―シノ-呪いは五つの穴にある (富士見ミステリー文庫)

SHI−NO −シノ−呪いは五つの穴にある上月雨音富士見ミステリー文庫
オンライン書店ビーケーワン:SHI−NO

デパートでの爆弾事件のあと、入院してしまった僕のところへみんながお見舞いにやってきた。僕が志乃ちゃんでなごんでいると、キララ先輩が、かつて僕ら3人が解決した「リゼィエの日記」の話を語りだした。
その本は読んだ者は不幸になるという呪いの書・
当時の僕は、まだ再会したばかりの志乃ちゃんの扱い方がよく分かっていなくて、いとも簡単に事件の真相にたどりついてしまう彼女のことが怖かった。
その呪いの書に関する殺人事件が再び起きたと、キララ先輩は言うのだが――。
あの時は逃げてしまった僕だけど、今度はちゃんと志乃ちゃんの心ごと受け止めてあげたいって思うんだ。
善意の奥に潜む悪意に、支倉志乃が鋭く斬り込む、シリーズ第5弾!!

シノシノを愛でる話の第5弾(ぇ?w


今回は一部と二部のつなぎの話でまったりと安楽椅子探偵もの。一冊の本を巡る2つの殺人事件の話で、トリックではなく動機を見つけ出すミステリ。次々と人の手に渡っているのに本の薬物の効果は持続するのかとか、ドイツ語にした理由はどこいった?とか、浦島太郎じゃなくて桃太郎だろとかツッコミを入れてはいけない。だってこれは志乃たんを愛でる話なんだからw(最後のは入れていいような気も)
それより“僕”がある程度理解を示した後半の事件の犯人の動機より、“僕”が憤っていた前半の事件の老女の動機の方が理解できる私は変なんだろうかとかるーく悩み中(;-`д´-)ウーム
そうそう、志乃たんは今回もきっちり可愛かったですよ、ええ。