いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ヒツギでSOSO! (ファミ通文庫)

「ヒツギでSOSO!」文岡あちらファミ通文庫
ヒツギでSOSO! (ファミ通文庫 ふ 4-1-1)

「ビ─────ッ! ガコン」今日も鳴り響く末期の音……。凶悪犯罪撲滅のため、エリート処刑官を育成する“十三学園”。そこに通う比津木奏輔は、超粛清の力“PTSD能力”発現の期待を受けながらも、なぜか葬儀実習に打ち込む日々。そんなある日! 美幼女率いるテロ集団が、幼なじみ共々奏輔を拉致! 鬼乳処刑官も追ってきて、出自不明のホトケを巡る長い旅が今始まる──! “命”と“葬儀”を賭けた、えんため選考会激震の最終兵器、戦慄の大投下!!


出だしでやられた。
いきなり処刑の実習にアイドルコンサートみたいな処刑ショーでスタート。不謹慎なのにそのインパクトとはっちゃけ具合に不快感はない。続いて葬儀の薀蓄の垂れ流し。薀蓄を語るライトノベルはいくつもあるけど、葬儀てw 
その後は以外にもハートフルないい話。健気に強がる美幼女アリカの姿がたまらなく可愛い。(涙ぐんでるアリカの挿絵が凄い破壊力(*´Д`)ハァハァ)それにコメディものの男主人公は朴念仁が多い中、それとは一味違った主人公の姿もよかった。難点は出だしの勢いは良かったのに、後半のアクションに勢いと迫力が欠けてることかな。
選考会を荒らした問題作と聞いてどんなものが出てくるかと思ったけど、文章も読みやすし目茶苦茶な設定のわりに内容は上手くまとまっていて、なかなか面白かった。