いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



神様が用意してくれた場所2 明日をほんの少し (GA文庫 や 1-2)

「神様が用意してくれた場所2 明日をほんの少し」矢崎存美GA文庫
神様が用意してくれた場所2 明日をほんの少し [GA文庫] (GA文庫 や 1-2)

探偵事務所でアルバイトをしている少女・香絵は、不思議なものを見たり、遭遇してしまったりするという特異体質の持ち主だった。
そんな彼女がバイト帰りのある日、1台の携帯電話を拾った。
悪いと思いつつも、中身をたしかめて連絡を取ると、持ち主だという青年はすぐに取りに来るという。
しかし、あらわれた青年は携帯を受け取ることはせずに「明日、ニセグミに会うよ」と謎の言葉を香絵に残して去って行ってしまうのだった。
手元に残された携帯と、その言葉の意味するモノとは――!?
不思議な事件が折り重なる、香絵の事件簿第二弾!

表紙の窓から覗いている犬が可愛すぎる。挿絵の犬ももふもふ感がたまらん(*´Д`)


いや〜和んだ和んだ。ここのところアクが強いのが多かったから尚更かな
短編連作だった1巻に対し2巻は人の「記憶」がテーマの1冊で1つの話。色々な不思議と出会えた前作も良かったが、「記憶」というテーマを中心に据えて、一本筋が通った感じのこっちもなかなかいい。
やっぱり雰囲気がいい。香絵の性格と挿絵が醸し出すやさしい雰囲気が絶品。起こる“不思議”に恐いものがないのも一つの要因かな。また不思議以外の部分が非常に現実的なためか、香絵の日常を切り取った感じでもある。この普通っぽさもいい。
1巻で終わりかなと思っていたので2巻が出てくれて嬉しい。年1冊以下のペースでもいいので末永く続いて欲しいシリーズ。