いつも月夜に本と酒

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世界平和は一家団欒のあとに〈2〉拝啓、悪の大首領さま (電撃文庫)

世界平和は一家団欒のあとに2」橋本和也電撃文庫
世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)

家族全員、特殊なチカラを持ち、なぜか世界を危機から救う役割を押しつけられる星弓一家。
長男の軋人は、かつて自分が倒した悪の組織の首領一家と再会する。その一家、鶴見家の父の修平は無職でしょぼくれ、長女の銀子は父を見限り失踪、末っ子の正志はそんな中すっかり意気消沈しており、家族は崩壊の危機に瀕していた。
長男の啓吾に頼まれ、なんとなく後ろめたさも感じた軋人は、柚島や妹の美智乃とともに彼らの絆を取り戻す手助けをすることになるが――。
悪の組織の“その後”と正義の味方(?)のアフターケアを描く物語。


(*´Д`)っ【柚島嬢が可愛すぎる件について】
普段はクールなのに、困ってる人や弱っている人を見ると急に優しくなったり、軋人に対してはつっけんどんな態度なのに、嫉妬だけはしっかりしてるし、このギャップがたまりません!(*´Д`*)
しかも軋人の妹の友達というポディションの使い方も非常に上手い。なんてあざといんだこの作者は!w


さて、内容の方は・・・
うーむ、、、いい話ではあったけど、これならインパクトとハートフル度は1巻の方があったかな(^^;
正義の味方が壊滅させた悪の組織のアフターケアをするって発想は面白いと思うんだけど、肝心の悪の組織のインパクトがあまりないのが残念。まず悪の組織が悪らしくないためにインパクトがない。でもそれ以上に、悪の組織の鶴見家と正義の味方?の星弓家が似すぎていたのが失敗だったような気がする。母同士&銀子と七美はキャラ被ってるし、みんな優しいのも共通してる。上手くいってる家族と同じような家族が絆を戻しても、当たり前のような気がして感動が半減するような気が・・・。それにキャラクターを楽しむという観点から見ても同じようなキャラが何人もいても面白くないし。
折角話の筋が通ってた(エピローグの説明で無理やりこじつけたようなところもあるけど)のに、今度はパーツがイマイチだったかな。


ところで今後長女彩美の活躍はあるのか? 今のところ完全に要らない子なんだが・・・