いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)

「魔女ルミカの赤い糸」田口一(MF文庫J
魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫 J た 5-1)

クラス委員の羽田琴也は、登校中いきなり後ろからタックルされ、思いっきり踏みつけられてしまう。ちょっ!何事だよ!?とパニくる琴也を、見下ろす美少女は「やっとわたくしを愛してくださる人に巡り会えた」と不適に微笑む。
霧間留美華と名乗った少女は、以来ことあるごとに琴也に絡んでくる。そしてついに琴也のためと称して、仕事をさぼるもう一人のクラス委員の水越を深夜の教室で椅子に縛って監禁するに至り、琴也は恐怖心を覚えてしまう。一体、彼女の目的は……!?
第3回新人賞佳作受賞のゴシックホラー風味エロチックラブコメ、華麗に登場!!


キミキス敗れたり! 膝キスなんて目じゃないぜ!!w
まず目を引くのがえっちぃ悪魔の儀式。“ところ”かまわずキスしまくりヽ(・∀・)ノイヤッホーw
それと女王様気質の後輩 留美華。好みのタイプのキャラかといわれると微妙だが、普段は偉そうなのに時折みせるしおらしい姿がなかなか可愛らしい。
内容は起承転結の起と結は良かった。ただ真ん中がなぁ・・・。主人公の心理描写がイマイチ。ルミカを好きになる前となった後はいいのだが、好きになっていく過程が描ききれていないように感じる。そのために感情移入が出来なく、好きになった後の台詞に重みがない。特にクライマックスの台詞はくさくていい台詞だとは思うが、胸を打つものがない。
一章と三章が良かっただけに繋ぎの二章を上手く書いてくれれば、もっと楽しめたと思うのだけど・・・