いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



吉永さん家のガーゴイル〈13〉 (ファミ通文庫)

吉永さん家のガーゴイル13」田口仙年堂ファミ通文庫
吉永さん家のガーゴイル 13 (13) (ファミ通文庫 た 1-1-13)

ガーくんが吉永家にやって来て早2年。彼が守る御色町は今日も平和で……と思いきや、怪盗百色がただならぬ様子で訪ねてきた。何と悪の組織ミズチが、ガーゴイルと吉永家を狙っているというのだ! 門番の矜恃にかけて吉永家を守ると誓うガーくんだが、その直後、家に不審者の侵入を許してしまう! しかも現われたのは、双葉そっくりの小さな妖精で──!? ガーくんと吉永家の絆を問い直す、ご町内ハートフルコメディ大好評13弾!!


う〜ん、らしくていいんだけど背景がなぁ・・・
プロローグが今までのガーゴイルにはない緊迫感のある危機迫る雰囲気だったのでどうなる事と思ったが、蓋を開けてみたらいつも通りの吉永さん家らしいハートウォーミングな話。しかも2年前のガーゴイルに近い存在を登場させることでガーゴイルに今までの出来事を回想させていたり、シリーズ序盤によく見られた錬金術(他)で作られた存在に心を教える内容だったので懐かしさが感じられた。
今回良かったのは吉永家の面々。ガーゴイルだろうが小さなピクシーだろうがお構いなし鉄拳制裁する吉永家(特に女性陣)姿が真っ直ぐで温かい。ただ、どうしてもミズチの影がチラつくので、不安が先に立って折角のいい話が心から楽しめないのが残念。
あとがきによると次はおるたなてぃぶ4巻(最終巻)。そこでミズチ問題は解決してくれて、次の本編はミズチとか嫌な雰囲気抜きのガーゴイルになってくれるとうれしいのだけど。