いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



フレンズ×ナイフ (MF文庫J)

「フレンズ×ナイフ」星野なこ(MF文庫J
フレンズ×ナイフ (MF文庫 J ほ 2-2)

他人に興味のない橘あかりは、探偵のような仕事を持ち、ワイヤーを使った戦闘術を使い、メガネをかけると残忍な性格に変わるという、普通とはいえない高校生。そんなあかりに舞い込んできた新たな依頼――それはクラスメイトである木嶋亜子という少女を護衛すること。しぶしぶながらも亜子に近づき、偽りの友だちになることができたまではよかったが、天真爛漫な亜子のテンションについていけないうえに、そもそも亜子は黒い炎を操る、あかりよりもずっと強い力の持ち主で――!? あかりが神器錬成師(ソーマメーカー)の謎に挑むアクション&友情ファンタジー!!

何も解決してないような、と思ったらシリーズ物だったのか。


色々と中途半端でどこをどう楽しめばいいのかよく分からないというのが率直な感想。
「アクション&友情ファンタジー」という割にはアクションは淡白で躍動感や緊迫感が感じられないし、友情はぎこちなさばかりが強調されていて優しさとか温かさとかはあまり伝わってこない。
キャラもいまいち。あかりは敏感なんだか鈍感なんだか情が厚いんだかそうじゃないんだか、性格が一定しなくて掴みづらい。メガネをかけた時のカッコよさと情の厚さは良いが、これも「メガネをかけると残忍な性格に」という設定からかけ離れてたりする。亜子は・・・しつこく出てくるお金の貸し借り問題は笑いとして入れたんだろうか? 非常に不快でこれのせいで亜子が好きになれないのだけど。
デビュー作の雰囲気は好きだったけど、このシリーズはちょっと合いそうにない。