いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

「“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店4」御堂彰彦電撃文庫
付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7)

不思議な力が宿った器物、アンティーク。今日も贋物を掴まされた美人が嘆いています。つまり付喪堂の店頭にまたガラクタが増えた訳です。
アンティークは人を選ぶのか、切にその存在を願っている者は期せずして手に入れることがあるようです。ある少年の話をしましょう。
幼馴染みの恋多き少女のキューピッド役をする少年がいました。彼は運命の赤い糸を自由にできる指輪を手に入れたのです。人の運命を握ってしまった少年はどうなるのでしょう? それは本来の出会いを捻じ曲げてしまうわけで……。あなたならそれでも使いますか?


くわっ! なんだこのラブラブっぷりは!!!
咲は刻也のことと他のことでは積極性とか沸点とかがまるで違うし、刻也は刻也で咲のことばっかり考えてるし(基本刻也の一人称なのでだだ漏れです、ええw)
それに二人とも本人を前にしないとガード下がりすぎ。無意識だったり意識的だったりするけど、台詞の端々に相手のことを気に掛けている言葉が出てくるのが微笑ましくて顔がにやけっぱなし。中てられてしまいそう。
そして我らがスーパーヒロイン咲さんは今回も大変可愛らしゅうございました(*´Д`)ハァハァ
のっけから爆弾を投じてくれるわ、黒チャイナやゴスロリ風と視覚でも攻めて来るわ、とどめは膝枕。メロメロであります!w 特に今回はいつにも増して感情豊かで・・・無表情設定は小説ではあまり意味ないなw
って、これ『アンティーク』の話がメインなんだよな(^^; 巻が進むに連れて本題のはずのアンティークの話が二人を引き立てるためのスパイスに思えてきた。後味苦めの話が丁度いいアクセントになってる。
今回も最高でした。やっぱりいいな、このシリーズ。電撃の中では一二を争う続刊が待ち遠しい作品。
次はもう少し間隔を短めでお願いします。あまりに出ないと不安になる(^^;