いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



. (period) (一迅社文庫アイリス る 1-1)

「.(period)」瑠璃歩月一迅社文庫アイリス
.(period) (一迅社文庫 アイリス る 1-1)

かつて暴力でイタリアを支配してきたマフィアは、今や市民の生活に静かに、だが奥深く根付いていた。マフィアへの復讐に燃える若き女性警官・ビアンカは、警察への復讐に全てをかけるマフィアの手先・ニコラと運命的な出会いを果たす。絶対に相容れない者同士が闘いの中で互いを認め、惹かれ合っていく…。宿命を背負った少女たちに待ち受けるものは、憎しみを超えた愛か、それとも死か。絶望の連鎖を断ち切る闘いが始まる…。


設定や展開はさて置き、イタリアが舞台の美少女ガンアクションらしい雰囲気を味わえただけでそれなりに満足。それに余分な説明が少なく二人の会話がメインというのも読みやすくて良かった。
そして事件解決後が素晴らしい!
たがが外れたかのように溢れ出す二人の感情がとにかく激しい。20ページ程度しかないのに切なかったり嬉しかったりといい意味で忙しい。もちろん百合成分もバッチリでラストの会話はニヤニヤもの。
まあ最後がなかったら出来が悪いNOIRだったのだが
ツッコミを入れたい所は数あれど、終わりよければ全てよしってことで。



折角イラストに百合漫画家を使ったんだからもうちょっと“そういう”挿絵があってもいいと思うんだ。カラーの絵が表紙しかないってのも淋しい。