いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



別冊 図書館戦争〈2〉

「別冊図書館戦争II」有川浩アスキー・メディアワークス
別冊図書館戦争 2 (2)

「そんで、結局あの人たちは?」
これにて幕引き、『別冊 図書館戦争 II』!
気になるあのペアの恋の行方もついに──!?


各話毎ぜんぜん印象違うので感想は別々で。
いつも通り激しくネタバレを含みますm(_ _)m



一、「もしもタイムマシンがあったら」
緒方副隊長の話。
いくつになってもお互いの幸せを願う二人に心が温かくなる話だった。
にしても、40過ぎのおじさんのコイバナというのは妙にこっぱずかしいものがある。でもそれと同時に年相応の落ち着いた雰囲気もあるので、同じ甘い話でもちょっと違った甘さが味わえた。
この後の二人の邂逅みたいなぁ


二、「昔の話を聞かせて」
堂上が語る、堂上と小牧の新人時代。
これまで郁を見せられている読者にとってはこの程度の失敗では生ぬるいのでは?と思うほど普通だった。・・・いや郁が特殊すぎるのか。
話の内容より話の間で乳繰り合っているじゃれ合っている堂上夫妻が気になってしょうがないのですがw


三、「背中合わせの二人」(1)〜(3)
柴崎がストーカー行為を受ける話。
とりあえず一言言っておかないと。旦那さんGJ!
地蔵より動かなそうな二人を動かすに生半可な事じゃダメだろうとは思ってたけどここまでとは。別冊Iと前の二話は甘い流れで来ていたので余計にヘビー。
(1)は少し間抜けな結末だったので最後は笑って読めたが、(2)(3)の生々しさ、気持ち悪さ、やり切れなさといったら。笠原じゃないけど、こいつらぶん殴りたい。
でもその気持ち悪さは最後の甘い甘〜いエピローグが塗り潰してくれた。
柴崎と手塚の話なのに“可愛い手塚くん”に萌えるシーンが少なかったのは残念だったが、“可愛い柴崎”なんてめちゃくちゃレアなものが見れたからいいか。プラスマイナスでいうと大きくプラス。
付かず離れずの状態で終わりそうな二人だったから、思いもよらずちゃんと、それも強烈にくっついてくれたので感慨も一入。もう「お幸せに」って言葉しか出てこないよ。


これでこのシリーズもついに終了か。
最後の最後に一番気になってた二人の幸せな姿が見れて、読んでるこっちも幸せな気分になれました。