いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)

「女帝・龍凰院麟音の初恋」風見周一迅社文庫
女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫 か 2-1)

人よりもちょっぴり巨乳が好きな高校一年生である俺――月見里悠太は、人生最大のピンチに直面していた。なんせ、夏休みの記憶をきれいさっぱり無くしていたんだ。しかも、忘れちまった夏の間に俺はとんでもないことをしでかしてしまったらしい……。なんと「学園の女帝」と恐れられる超堅物の風紀委員長にして、日本有数の大財閥のご令嬢、アイドルも逃げ出す超絶美少女・龍凰院麟音と恋に落ちたみたいなんだ。
――なに? おいしいシチュエーションじゃないかって?
バカ言うな! 麟音はなあ――天下無敵のド貧乳なんだよ!巨乳命の俺にとって、なんの魅力もないんだ!
と・こ・ろ・が。
同じように記憶を失っていた麟音は、とんでもないことを言い出しやがった。
「一週間以内に恋なんてしてなかったと証明しろ。さもなくば処刑にする!」
そんなこんなで、俺の命懸けの一週間がはじまってしまったんだ――
笑いあり、涙あり、おっぱいあり(?)の記憶喪失ラブコメディ、ここにスタート!

最近のオタネタ+80年代のギャグマンガのノリなラブコメ


所々笑えるネタはあったけど・・・
オタネタもギャグマンガのノリも嫌いじゃないけどこれはちょっと。基本ギャグマンガっぽいので諸々の設定にツッコミを入れるのは野暮だからしないが、いくらコメディといってもやりすぎはよくない。同じネタも2回3回ならいいけど何度も繰り返されると流石に飽きてくるし、主人公いじりもやりすぎると虐待にしか見えないわけで。
かといって他の要素が良いかというとこれまた微妙。エロは主人公が「おっぱい! おっぱい!」と騒いでるだけだし、ラブコメの“ラブ”の部分もネタに走りすぎてて弱い。一番大事なデートシーンをすっ飛ばすとかありえないよ・・・
殺×愛」も主人公がどうしても好きになれなかったし、この作者とは感性が合わないのかも。