いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



藤堂家はカミガカリ〈3〉 (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ3」高遠豹介電撃文庫
藤堂家はカミガカリ 3 (3) (電撃文庫 た 21-3)

藤堂姉弟とその友達の沙紀と共に遊園地にやってきた神一郎と美琴。そこでハテビトから襲撃を受け苦戦する二人の前に現れたのは、なんとあの北欧勢力のレッテ!? 新たな居候として藤堂家に滞在することになったレッテとその部下・ミリカだが、その真の目的とは一体……。
そして、神一郎は遊園地の出来事で違和感を覚え、真相を探るため行動に出る――。
一方、春菜は神一郎のことについて一人悩みを抱えていた。それは……。
第14回電撃小説大賞〈銀賞〉×第14回電撃イラスト大賞〈金賞〉受賞者の強力タッグで贈る脱力系ほんわかストーリー第3弾。

表紙誰だ?と思ったら、吸血おバカ娘か。


レッテたん再登場キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
そして大車輪の活躍ではないですか! いい!
美琴のバカ話にも神一郎のからかいにも真面目に答えちゃう素直すぎる性格で笑いを、悩める乙女の問いには自分自身に出来る精一杯の言葉で返す真摯な態度でハートフルを提供してくれた。ホントいい娘だなぁ。
毎回楽しいコントみたいな戦闘では、そのクソ真面目な性格でシリアスになりかけたが、その分はレッテのお供として付いてきたミリカがカバー。ミリカさん、あなた戦闘中に何してんスかw 戦わずして美味しいところだけ持っていきやがった。
その他のキャラも良かった。日常パートでは恋する乙女モードの春菜視点が多めでニヤニヤの連続だったし、戦闘では毎度お馴染み吸血おバカ師弟に笑わせてもらった。そういえばメインのはずの神一郎と美琴の影が薄いな・・・まぁいっかw
それにこれまでは展開に強引な面があったので引っ掛かりを覚えるところがあったが、今回は違和感なく読めた。
というわけで、今回もハートフルかつニヤニヤな日常と笑える戦闘が面白かった。次は4巻、もしくは新作らしい。この作者のセンスが好きなのでどちらにしても期待。


ところで口絵のあのシーンはカット? 楽しみにしてたのに(´・ω・`)