いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り」細音啓富士見ファンタジア文庫
黄昏色の詠使いVIII  百億の星にリリスは祈り (富士見ファンタジア文庫)

『アマリリスの記憶(ことば)に耳を傾けろ、お前の全てがここにある』
アーマの言葉から広がる映像に、クルーエルは言葉を失った。
「わたしが……わたしでなくなる……?」
新種触媒暴走事件に端を発し、“世界”の真実は明かされていく。二つの意思法則体と、名詠式の成り立ち。そして、そこに必要不可欠な“クルーエル”の存在意義――。
全てを知り、クルーエルは決断する。
「信じてる。だから、伝えたいことがあるの――ネイトに」
彼女の願いは、ネイトに届くのか? 名詠式が残酷な“真実”をつきつける、詠う召喚ファンタジー

競闘宮での邂逅の続き。シャオとその仲間から語られる名詠式の秘密とシャオの目的。


バリバリの説明回。ストーリーの進展はほぼなしで、この物語の核心が口頭の形で噛み砕いて分かりやすく説明されている。
説明が懇切丁寧なのは嬉しいが若干明かしすぎた気も。まだ秘密でも良かったと思えるものもちらほら。というか、こんなに一遍に晒さないで小出しに出来なかったのかなというのが正直な感想。
という訳で説明に終始していたのでこの巻単体ではあまり面白みはない。でもまぁ最後に大きくジャンプするために一度屈んだと思えば悪くはないような気がしないでもないかもしれない(どっちだよw
何はともあれ、役者も揃ったしやるべき事も決まったし第二楽章の最後となる次が楽しみ。