いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)

狼と香辛料 XI Side Colors II」支倉凍砂電撃文庫
狼と香辛料 11 (11) (電撃文庫 は 8-11)

ロレンスたちがケルーベまで追いかけることとなった美しき女商人エーブ。貴族であった彼女が、いかにして今のような商人となったのか──。“もうひとりの狼”エーブの過去を描く読みごたえ満点の書き下ろし中編『黒狼の揺り籠』。
ホロとロレンスが立ち寄った村では、村人たちが諍いを起こしていた。それを解決するため、ホロが思いついたとんでもない方法とは!? 旅の一幕を描く短編『狼と黄金色の約束』。
晴れた日、一枚の地図を見ながらホロとロレンスが思い立った寄り道と、その顛末を描く短編『狼と若草色の寄り道』。
書き下ろし中編+「電撃文庫MAGAZINE」掲載の短編2本を収録した、絶好調の新感覚ファンタジー・短編集第2弾!


3話全く印象が違うので各話毎(各話の内容はあらすじ参照)


狼と黄金色の約束
ひでえw
この方法だと確かに記憶には残るけどホロがしたことの記憶は鮮明に残っても位置についての記憶は曖昧になって、また喧嘩になるんじゃないと思うのだが。そしてクローリィ買収合戦が始まる・・・汚い大人でゴメンナサイ。
「口約束は信用できない」「損得が関わると人は変わる」が信条の商人達と真逆のやり方で問題を解決したホロの知恵は見事だったが、村人達だけじゃなくてロレンスがこれで納得したのには少し違和感がある。


狼と若草色の寄り道
甘っ
「はいはい、ごちそうさま」としか言いようがないくらいどうしようもなく甘い。
しかし拗ねたホロはかわいいなぁ(*´Д`)


黒狼の揺り籠
本編のどの話よりも印象の強い衝撃のラスト。ミルトンがいい男過ぎて泣いた。
この頃のフルールが見ていた商人の姿が、現在のロレンス他普通の商人から見たエーブの姿なんだよなぁ。
エーブをあそこまで押し上げてしまったのは、このミルトンの最も効果的にして最悪の後押しが原動力なのかと思うと、また切なくなる。