いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男 (2)」入間人間電撃文庫
電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

E.T.ごっこして自転車で宙を駆け抜けた夜を経て。布団ぐるぐる電波女の藤和エリオが、ついに布団を脱ぐ決意をした……のはいいんだが。
なぜ俺の傍を離れないんだ? え? バイトの面接に付きあえって? そしてなんでお前は、生まれたての雛が親鳥を見るような目をしてるんだ? うーむ、こつこつ貯めた俺の大切な青春ポイントが、エリオの社会復帰ポイントに変換されている気がする……。
しかもそのエリオの脱電波系少女ミッションが一人歩きして。天然健康少女のリュウシさんとコスプレ長身美人の前川さんが俺の家に遊びに来たり(しゅ、しゅらーば)、みんなでロケット遊びしてる最中、女々さんの秘密と遭遇したり。……というわけな第2巻。なんだかんだで青春、なのかなぁ。


・この作品の叔母さんはヒロインではありません(あとがき作者談
主人公ということですね、わかります。
というわけで、四十路の人がいいとこ全部持っていってしまったんですがw


もしサブタイトルを付けるなら前半が「少年少女の日常」で後半が「藤和家の人々」
前半の見所はリュウシさん視点。真視点の時のエリオの小動物っぷりも捨てがたいが、恋する乙女モードのリュウシさんには適わない。もう、恋の醍醐味を濃縮して体現してくれている感じで可愛いこと。挿絵も可愛いのばかりだし・・・って、なんで挿絵はこんなにリュウシさん率が高いの? いや、いいけど。嬉しいけど。
そうそう前川さんは、やっぱり変な人でしたw
そして後半は女々さんのターン。
こちらは「たまにはこうやって馬鹿やりたいよね」ってことを体現してくれていて、読んでいてスカッとする。まぁ、この人の場合はこれがいつもだけどw この頭のネジの緩んでいる所と締まっている所の差が激しいのはさすが『みーまー』の作者。
何はともあれ、幸せはいいものだ。おかげで気持ちのいい読後感。


〜どうでもいいつぶやき〜
女々さんとみーくん、目指すところは同じっぽいのに手段がまるっきり違うのは、年季の差かネジの緩む場所の違いか対象者の違いか。なんだかみーくんが憐れに見えてきたな・・・嘘だけど。